光の根源を「拡張」するピンホール写真:岡本明才「Pinhole Camera Extended」展@Kanzan Gallery レビュー / に、かこつけてのピンホールやカメラオブスキュラなどに関わる作家などのあれこれ

 現在、東京・東神田のKanzan Galleryでは、写真家・岡本明才(おかもと めいさい、1971年生まれ、高知市在住)の個展「Pinhole Camera Extended(ピンホールカメラ・エクステンデッド)」が開催されている。2025年6月7日(土)から7月13日(日)まで開催される本展は、キュレーターの菊田樹子による企画で、岡本が19年間にわたり探求し続けてきたピンホールカメラの表現の「拡張」を辿る貴重な機会となる。

Kanzan Gallery

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会場入り口より。2025年7月18日 筆者撮影(以後会場の写真は筆者)。

岡本明才が問いかける「見える」とは何か

 岡本明才とピンホールカメラとの出会いは2006年である。複数の時間を1枚の写真に表現しようと試みる中で、Google検索を通じて「ピンホールカメラ」の存在を知った。半信半疑ながらも軽トラックの荷台に幅・高さ約190cmもの巨大なピンホールカメラを自作し、成功を収めたことから、彼のユニークな創作活動は始まった。

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会場で配布しているポスター兼フライヤー兼 情報ツール(うまい言い方募集中)

 岡本は、「私の制作は『写す』ことから始まるのではなく、装置を作ること、つまり『写る仕組み』そのものを構築する行為から始まる」と語る。この徹底した実践主義は、彼が高知の「九龍城」とも呼ばれる(良く言えば)セルフビルドマンション「沢田マンション」(日本一の不法建築として名高いらしい)で暮らした経験に裏打ちされている。「思いついたらまず…(続きはリンク先のnoteで)

https://note.com/kkatsumata/n/n487786d8acba

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早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。幼少時より音楽と文章制作に注力。大学在学中からさらに絵画、写真、映像などの作品制作に移行。国内外で様々な職業に従事した後、発表を開始。インスタレーションから出発し、主に写真を中心とした映像メディアで作品を制作。多様な被写体と実験的な手法により、日常の内に現象しながらも知覚されることのなかった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘う。歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品展開を続けている。近年は医療や環境をテーマとしたインスタレーションの一方でパフォーマンスも行う。 主な展覧会に「写真の現在2 —サイト— 場所と光景」(東京国立近代美術館、2002年)「都市の無意識」(同、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション —イメージの未来形」2016)。主な受賞に「日本写真協会新人賞」(2005年)。主な作品集及び編著に『Compilation of photo series until 201X Vol.1』(Media Passage、2018)、『写真2 現代写真 行為・イメージ・態度』(京都芸術大学東北芸術工科大学出版局、2021)。

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