“Temporary Contemporary Photography” 展 プレスリリース

2024年5月吉日

各位

プレスリリース

勝又公仁彦、鈴木崇、田中和人、多和田有希“Temporary Contemporary Photography”

2024年6月1日(土) – 2024年6月22日(土) 

この度YOD Galleryでは、下記の通り、“Temporary Contemporary Photography”を開催いたします。

つきましては、当展の周知にご協力いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

■ 展覧会名“Temporary Contemporary Photography”

■ 出品作家勝又公仁彦、鈴木崇、田中和人、多和田有希

■ 会期2024年6月1日(土) – 2024年6月22日(土) 

開廊時間:13:00-19:00、閉廊日:日曜日

■ トーク&レセプション6月1 日(土) 

トークイベント: 15:00、レセプション: 17:00 

■ 会場YOD Gallery 

〒530-0047 大阪市北区西天満4-8-7 TEL/FAX 06-6364-0775 

www.yodgallery.com info@yodgallery.com 

■ お問い合わせ

YOD Gallery 石上良太郎

〒530-0047 大阪市北区西天満4-8-7 TEL/FAX 06-6364-0775 

E-mail: info@yodgallery.com 

※画像データなどご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

■ 趣旨

この度YOD Gallery では、写真をベースとする四人展“Temporary Contemporary Photography”を開催いたします。

勝又公仁彦、鈴木崇、田中和人、多和田有希は、所与のヴィジュアル・フィールドを単に複製するものという写真に対する捉え方を撹乱させることを試みるアーティストです。彼らはカメラが映し取った表象を超えて、写真というメディウムそのものすら射程に含めた表現を展開していきます。そのようにして生まれた作品はもはや現実のコピーではありません。彼らは現実と非現実のあわいの中で、写真術しか作り得ない新たな世界を垣間見せようとしているのです。

四人それぞれの問いは重なり合う部分もあれば、他からはみ出している部分もあります。本展覧会で、私たちはそれぞれの個別性以上のものを感じとることになるでしょう。一堂に会した彼らの作品の交叉と離散によって、自らの認識を相対化することを可能にする地平が拓かれるからです。

ぜひこの機会にご高覧ください。

■ 作家ステートメント

「写真術」の発明からおよそ200年あまり、写真をめぐる表現やその媒体の本質は、(今までも見えたことなどなかったのだろうけれども)ますます多様化して更に見えにくいものとなっている。

しかし写真を自身の表現メディアとしている作家たちは、その思考と実験と経験のうちにそれぞれの表現に辿り着きながらも、未だ試行を止めず日々変化させ続けている。ともすれば閉じそうになる「写真のクリシェと場」の輪の中から飛び出したり踏み外したりしながら、不定形な投企を誠実にあるいは戯れと矛盾をも込めて意図的に行い続けていると思われる。

そういった興味深い作品展開が期待できる作家たちを連続的に紹介し、増殖する総体と都度都度の変化によって、現行の写真表現の複層的かつ拡張する生成のあり方を、時間を通して織りあげていくことができるのかどうかを試行してみたかった。そんな思いの発端から生まれた企画ではあるが、本当に連続させることができるかどうかはまだわからない。

まずは自分を含めた4名の作家を集めて、一度にぶつけ合わせてみたいと考えたのが本展である。各々の問題意識が錯綜する中で、作品たちがどう響き合うか合わないか、散乱し分化する光の運動体のプロジェクションが斜行と衝突を繰り返して、新たな火花の明滅を生むことを夢想している。

勝又公仁彦

 

YOD Gallery

〒530-0047 2F Senju Bldg.4-8-7,Nishitenma,Kita-ku,Osaka

大阪市北区西天満4-8-7 千寿ビル2階530-0047,Japan

T/F 06-6364-0775 T/F +81 (0)6 6364 0775

www.yodgallery.com

info@yodgallery.com

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評者: (KATSUMATA Kunihiko)

早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。幼少時より音楽と文章制作に注力。大学在学中からさらに絵画、写真、映像などの作品制作に移行。国内外で様々な職業に従事した後、発表を開始。インスタレーションから出発し、主に写真を中心とした映像メディアで作品を制作。多様な被写体と実験的な手法により、日常の内に現象しながらも知覚されることのなかった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘う。歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品展開を続けている。近年は医療や環境をテーマとしたインスタレーションの一方でパフォーマンスも行う。
主な展覧会に「写真の現在2 —サイト— 場所と光景」(東京国立近代美術館、2002年)「都市の無意識」(同、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション —イメージの未来形」2016)。主な受賞に「日本写真協会新人賞」(2005年)。主な作品集及び編著に『Compilation of photo series until 201X Vol.1』(Media Passage、2018)、『写真2 現代写真 行為・イメージ・態度』(京都芸術大学東北芸術工科大学出版局、2021)。

http://www.kunihikokatsumata.com

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