メタバース空間の江戸の街「江戸バース」でアートデートできる日も近い?!NFTアートも売買!

みなさんが今、無性に江戸時代に行きたくなったらどうしますか?
昭和の時代にこの質問をされたら、とっさに思いつくのはドラえもんのタイムマシンだったかもしれません。ところがいまや21世紀!
令和の私たちには、メタバース(Metaverse)という概念があります。

ご存知メタバースは、インターネット上に構築された3D仮想空間。
アバターと呼ばれる自分の分身を介してそこに入り、中を探索したり、他のユーザーとコミュニケーションをはかったり、さまざまな目的を持って空間と時間を共有することができます。
そして、タイムマシンはまだ実用的なものが開発されていませんが、メタバースは既に存在します。

そもそもまだ実用性のないタイムマシンと比較するのも妙な話ですが、江戸時代に行く方法として私が選びたいのは、メタバースの方です。まず第一に、タイムマシンだと、一旦現実の世界を飛び出して時空を超えなければならないので、もしかしたら二度と現在に戻れないかもしれないという大きなリスクがあります。
それに対して、メタバースは、現在に存在しながらパラレルワールドに行くように江戸を訪れることができますし、気軽に行き来したり、好きな世界の方により多くの時間を費やしたり、自由にコントロールすることができます。

そして実は、江戸時代が現代に存在するパラレルワールドのような場所が今、着々と出来上がってきているのです。
その名も「江戸バース(Edoverse)」!
なんだかとても面白そうな場所なのです。

今回は、メタバース空間の江戸の街構築を仕掛けているEdoverse Foundation をコンサルティングをしているShinwa Wise Holdings株式会社の代表取締役・倉田陽一郎(くらたよういちろう)さんにお話を伺いました。

【江戸城主は徳川家の直系19代目】

まず、江戸バースの基本的なコンテンツを伺いましたところ、德川宗家19代である徳川家広(とくがわいえひろ)さんが江戸の町を監修し、Edoverse Foudationが、NFTアートをちりばめた江戸のメタバース(仮想空間)を構築しているとのこと。そこでは、GameFi(ゲームファイナンス)及びDeFi(分散型金融)が構築されていて、KobanやZENIなどの江戸バース専用のトークンを活用しながら、ゲームをして稼ぎ、生活できるそうです。

何をおいても、徳川家康の直系である、家広さんが治める城下町に住むというのがリアリティ抜群ですよね!彼は、徳川家康が肖像画から出てきてよみがえったかのようにそっくりなのですよ。

ここで倉田さんが、江戸バースと現代の社会問題を関連させた興味深いことをおっしゃいました。彼曰く、「これから数十年後にかけて、人間がメタバースで過ごす時間がどんどん増えてくるでしょう。移動もコミュニケーションも、美術鑑賞やコンサートや売買などの経済活動も含めて、食事やエクササイズ以外のほとんどの活動をメタバースで行うことが可能です。そして何よりもエコです。先日も、ドバイに行って数日滞在して帰ってきたのですが、つくづく大量の化石燃料と時間とエネルギーを費やしたと感じます。メタバースでは、誰もが家にいながら『どこでもドア』で瞬時に世界中に移動できるような世界ですから、人々がメタバースで過ごす時間が増えるほど、燃料消費やゴミが減ることになります。実際、30年後の私たちは、最大13時間くらいメタバースで過ごすような環境になっているのではないかと予想しています。
江戸バースは、そのような持続可能なエコシステムを世界へ提言しながら、『江戸』ならではの文化やアートを楽しめる場所になっていくようコンサルしていきたいと考えています」。

環境問題、コロナ禍、貧富の格差拡大など、不安要素が増えているとも感じられる現代の突破口ともなりそうな場所ですね!現在はどのような状態になっているのでしょうか?映像や地図も見せていただき、既にかなり具体的になっていることがわかりました。

 

【江戸城周辺の土地を買える】

ワオ!豪華な江戸城が既に建っている!そして、ここに德川宗家19代徳川家広さんが入場予定とのこと。江戸城周辺には、大名小路地区、西の丸地区などの城下町が広がり、なんと2022年7月には、第1回目の土地のNFTを売り出したそうです。まずは、大名小路地区内を9690ユニットに分けて(1ユニットは50平方メートル)1ユニット500USドルで販売しました。

販売開始後1時間で売り切れたというのですから、なんだかすごい勢いを感じます。それにしても、みなさんはこの土地で何をするのでしょうか?

倉田さんによると、参加者はアバターとして江戸バースで人に会ったり活動したりできるのですが、手始めに土地を購入すると世界にひとつしかない貴重な刀のNFTをゲットできるとのこと。さらに土地を10%以上持つと刀のショップを営業することができ、売上の10%を獲得できるそうです。ちなみに江戸バースでのこのような活動は、全てブロックチェーンで管理されています。

倉田さん曰く「江戸バースでは、ゲームで稼いで生活できるのですが、これは現実社会の貧困格差解消にも繋がります。例えば刀のゲームでゲットした刀は、貸し出すことができるので、土地を買えない人でも刀を借りてプレイすることができます。インドネシアやアフリカの貧しい子供達も、スマホやwi-fiの環境は整っていますので、このゲームに参加して稼ぐことが可能です。そうすれば、現実世界の路上で1日1ドルしか稼げない生活から抜け出せる可能性があります。このような子どもたちを寺子屋で支援するということもできます」

江戸バースの仕組みで、現実世界の貧困問題解決まで視野に入れているとは素晴らしい!もともと江戸の文化やアートのコンテンツが充実しているというのが大きな特徴の仮想空間なので、寺子屋などを通じて教育格差の縮小できる可能性もあるのですね。

【江戸バースのアート体験とは?】

ところで江戸のアートはどのようなところで体験できるのでしょうか?倉田さんによると、江戸バースの街を散策すると至る所に寺社仏閣があるので、その中で狩野派、琳派、浮世絵など江戸時代に花開いた文化芸術を中心とした日本美術を鑑賞できるそうです。過去の地図と現在の地図を照らし合わせ、江戸バースを探索しながら歴史や文化を学べるとは素敵です。しかもそこでは、同じように江戸バースで活動している様々な人々と交流できるのですから楽しそうですよね。

実世界と同時に存在するパラレルワールドらしいなと思ったのは、ここには現代アートの美術館やアートコンプレックスがあるというところです。先ほどの地図でいうと、西の丸地区の大名屋敷の中にそのようなアート街が予定されているそうです。ここでは、例えば関口あゆみさん(VRアーティスト)のような作家が制作活動をして、完成品がNFTアートとして販売されるといった経済活動も実施されます。この活動がまた歴史としてブロックチェーンに残っていくと考えると、こちらの世界と合わせて歴史も2倍になるみたいで面白いですね。

【江戸バースで夢を広げてみよう】

みなさん、江戸バースを訪ねたらどんなことをしてみたいですか?私はまず、自分のアバターを、ゴージャスな花魁にしたいと思います。そして、葛飾北斎や喜多川歌麿など天才絵師たちのモデルになりたい!それから彼らと、アートコンプレックスやコンテンポラリー美術館でアートデートしてみたいな~。初めて見る彼らにとっての未来の美術品にどんな反応を示すのか見てみたくないですか?また、ゆくゆくは、江戸随一の美男子である(と想定する)徳川家の御曹司と結婚して江戸城に住みたい!笑。毎日徳川家の宝物に囲まれて過ごせたらパラダイスだろうな~。

かなり俗っぽい夢となりましたが、ビジュアルだってアバターで自由自在なんですから、この際描ける限りの理想を実現してしまえば良いのですよね。

2023年には、江戸バースのテスト版がオープンする予定とのことですので、楽しみに待ちましょう。

【江戸バース基本情報】
 Edoverse公式HP :https://edoverse.io/
 Discord :discord.gg/FDF5RcY7Gb
Twitter:https://twitter.com/edoverse_io

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評者: (KIKUCHI Maiko)

アーティストと交流しながら美術に親しみ、作品の鑑賞・購入を促進する企画をプロデュースするパトロンプロジェクト代表。東京大学文学部社会学科修了。
英国ウォーリック大学「映画論」・「アートマネジメント」両修士課程修了。
2014年からパトロンプロジェクトにて展覧会やイベントを企画。2015年より雑誌やweb媒体にて美術記事を連載・執筆。
特に、若手アーティストのネームバリューや作品の価値を上げるような記事の執筆に力を入れている。

主な執筆に小学館『和樂web』(2021~)、『月刊美術』「東京ワンデイアートトリップ」連載(2019~2021)、『国際商業』「アート×ビジネスの交差点」連載(2019~)、美術出版社のアートサイト 「bitecho」(2016)、『男子専科web』(2016~)、など。

主なキュレーションにパークホテル東京の「冬の祝祭-川上和歌子展」(2015~2016)、「TELEPORT PAINTINGS-門田光雅展」(2018~2019)、耀画廊『ホッとする!一緒に居たいアートたち』展(2016)など。」

https://patronproject.jimdofree.com/

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