デジタルネイティブ世代のアーティスト5名によるグループ展「GOOD BYE PHOTOGRAPHY」
「GOOD BYE PHOTOGRAPHY」
会期:2022年11月18日(金)~12月4日(日)
会場:PURPLE( 604-8261 京都市中京区式阿弥町122-1-3F)
https://purple-purple.com/exhibition/good-bye-photography/
Doyoung Kim (キム・ドヨン)
Taehwan Kim (キム・テファン)
Sangin Kim (キム・サンイン)
Youngchan Ko (コ・ヨンチャン)
Seungmann Park (パク・スンマン)
《GOOD BYE PHOTOGRAPHY》は、ポスト・インターネット世代が経験している写真メディア(the medium of the photography)の「今」、さらなる「写真以降の写真への新たな批評」を試みる若手アーティストのグループ展です。
ここに集まる5人のアーティストは、デジタルネットワークにて共有されるイメージ環境に慣れ親しんでいるミレニアル、またはZ世代であるにもかかわらず、今もなお写真固有の弁証法的概念--時間の中と外(キム・ドヨン)、光と影(キム・テファン)、選択と排除(キム・サンイン)、記憶と記録(コ・ヨンチャン)、事実と虛構( パク・スンマン)--に沿って、同時代の写真に向けた質問を投げかけます。私たちの知る写真というものが、世界を映す鏡、もしくはフレーム構成(constructedframe)の中の作動であったならば、彼らは、写真の持つ基本要素(複製性、時間性、真実性、事実性など)をそのまま用いながらも、各自の解釈を加えることに没頭しています。
ならば、生まれながらデジタルネイティブであるこの世代の写真的感覚、条件はどんなものなのでしょうか。「スクリーンに浮遊するイメージは写真とはいえないのか?」「写真を主な道具とする次世代にとって、既存の写真は抵抗すべきものか、克服するべきものか?」
1964 年のエッセイ『反解釈』の中で、著者スーザン・ソンタグは「批評の機能は、芸術作品が何を意味するか見せるのみでなく、芸術作品がいかに芸術作品になり得るのか、ひいては、芸術作品は芸術作品としてあるのみだ、という事実を提示するものである」と書いています。「さようなら」は「また会いましょう」という重義の意味をも含むでしょう。この展示が、前世代の写真に別れの挨拶を告げながらも写真の本質を再確認し、新たなイメージの感覚を共有する場となることを願います。